風邪をひいた時、リウマチの薬はどうする?
質問:
「昨日から喉が痛くなって、鼻水や咳も出てきました。近くの病院で風邪薬をもらいました。リウマチのお薬はどうしたらよいでしょうか?」
答え:
- 微熱程度で仕事にも行けるような軽い風邪の時は、リウマチのお薬を続けてもらっても大丈夫です。病院を受診し抗生剤をもらった時は、タクロリムス(=プログラフ)は中止してください。
- 38度を超えるような高い熱や、仕事を休むくらいの倦怠感、食事がとれないなどの時は、プレドニン(=プレドニゾロン)以外のリウマチのお薬は1週間お休みしましょう。プレドニン(=プレドニゾロン)はどんな時も継続してください。
- 内科を受診するときは、お薬手帳を忘れずに持参し内科の先生に見せてくださいね。
ワンポイント解説:
風邪をひいてしまった時、リウマチのお薬のポイントは3つ
- 微熱程度の軽い風邪で、仕事にも行けるような元気な風邪でしたら、リウマチのお薬は続けて頂いて大丈夫です。ただし、内科で頂いた風邪薬に抗生剤が入っている場合には、抗生剤を飲んでいる間、タクロリムス(=プログラフ)は中止がおすすめです。
※タクロリムス(=プログラフ)はデリケートなお薬で、一部の抗生剤(クラリスなど)と一緒に使うとタクロリムスが効きすぎてしまう事があるので、念のため中止がおすすめです。 - 38度などの高熱、食欲がない、仕事を休むくらいの倦怠感があり寝込んでしまうような重い風邪の場合は、リウマチのお薬は1週間お休みしましょう。ただし、お薬を中止する場合もプレドニンを使われている方は、プレドニンだけは続けてくださいね。
※プレドニンを普段飲まれている方は、急にやめると体がびっくりして元気がなくなってしまうことがあるので、プレドニンだけは風邪で熱がある時も続けてくださいね。 - どちらか迷ったら、プレドニン(=プレドニゾロン)だけ続けて、他のリウマチのお薬は1週間お休みしてもOKです。
※プレドニン以外のリウマチのお薬は1-2週間抜けても効果が持続します。また風邪など感染症にかかると、関節で暴れていた免疫細胞が風邪のウイルスを退治にいくためか、一時的にリウマチは良くなることが多いです。そのため、迷った時はプレドニン以外のリウマチのお薬をお休み頂いても、リウマチが急に悪くなることはあまりないんですね。